除草剤(ラウンドアップ、グリホサート)の犬猫への影響

歩に行った後に犬がお腹をこわした場合や外に出る猫が体調が悪くなった時に「除草剤が原因ではないですか?」と問われることがあります。 除草剤が残留した原料で作られるペットフードの犬猫への影響を心配する人もいるかと思います。 除草剤で最も使われているのはラウンドアップという商品で成分はグリホサートです。 犬猫に対する除草剤(ウランドアップ、グリホサート)の影響についてまとめます。 Contents [hide] グリホサートの安全性 販売会社のHPでは ラウンドアップ(グリホサート)に関する裁判 国際がん研究機関(International Agency for Research on Cancer, IARC)による発がん性の指摘 IARCの分類についての問題点 食品安全委員会の調査 90日間亜急性毒性試験(イヌ) 1 年間慢性毒性試験(イヌ) 食品安全委員会の結論 市販の除草剤のグリホサート含有量 結論 プレハーベスト、ポストハーベストによるグリホサート残留の危険性 小麦製品のグリホサート残留 ペットフードのグリホサート含有基準 グリホサートの悪評が広まる原因となった論文 グリホサートの安全性 販売会社のHPでは Q.ペットがいる庭に散布したいのですが? A. 人と同様に散布当日は、散布した場所にペットが入らないように注意してください。 Q. 散布後、いつ子供やペットが入っても大丈夫ですか? A.ラウンドアップマックスロードの散布当日は、縄囲いや札を立てるなど配慮し、使用区域に立ち入らないように注意してください。 Q.使い続けて、土を悪くすることはないですか? A. ラウンドアップマックスロードの有効成分グリホサートは土に吸着しやすく、吸着すると除草剤としての効果を失います。 ラウンドアップマックスロードHP よくある質問 散布した翌日以降は犬猫に除草剤の影響は無いと読めます。また土に吸着されると効果を失うとのことです。 ラウンドアップ(グリホサート)に関する裁判 「アメリカの農薬会社・モンサント(2018年にドイツの製薬会社・バイエルが買収)の主力除草剤・ラウンドアップ(有効成分はグリホサート)が原因でガンを発症した」と、カリフォルニア州の夫婦が賠償を求めた裁判で、州裁判所の陪審は同社に対して日本円に換算して約2200億円の支払いを命ずる評決をくだした。農薬会社では「ラウンドアップの安全性は証明されている」と主張し、控訴している。 https://news.yahoo.co.jp/byline/satotatsuo/20191024-00148027/ アメリカでの裁判ですので、いろいろな事情があります。 国際がん研究機関(International Agency for Research on Cancer, IARC)による発がん性の指摘 IARCによりグリホサートはグループ2A (ヒトに対しておそらく発がん性がある)に分類されました。 しかし、分類は、人に対する発がん性があるかどうかの「根拠の強さ」を示すものです。物質の発がん性の強さや暴露量に基づくリスクの大きさを示すものではありません(1)。 IARCの分類についての問題点 IARCの分類のグループ1(ヒトに対する発癌性が認められる)には次のようなものがあります。 …

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除草剤(ラウンドアップ、グリホサート)の犬猫への影響

歩に行った後に犬がお腹をこわした場合や外に出る猫が体調が悪くなった時に「除草剤が原因ではないですか?」 https://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97+%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89/ と問われることがあります。 除草剤が残留した原料で作られるペットフードの犬猫への影響を心配する人もいるかと思います。 除草剤で最も使われているのはラウンドアップという商品で成分はグリホサートです。 犬猫に対する除草剤(ウランドアップ、グリホサート)の影響についてまとめます。 Contents [hide] グリホサートの安全性 販売会社のHPでは ラウンドアップ(グリホサート)に関する裁判 国際がん研究機関(International Agency for Research on Cancer, IARC)による発がん性の指摘 IARCの分類についての問題点 食品安全委員会の調査 90日間亜急性毒性試験(イヌ) 1 年間慢性毒性試験(イヌ) 食品安全委員会の結論 市販の除草剤のグリホサート含有量 結論 プレハーベスト、ポストハーベストによるグリホサート残留の危険性 小麦製品のグリホサート残留 ペットフードのグリホサート含有基準 グリホサートの悪評が広まる原因となった論文 グリホサートの安全性 販売会社のHPでは Q.ペットがいる庭に散布したいのですが? A. 人と同様に散布当日は、散布した場所にペットが入らないように注意してください。 Q. 散布後、いつ子供やペットが入っても大丈夫ですか? A.ラウンドアップマックスロードの散布当日は、縄囲いや札を立てるなど配慮し、使用区域に立ち入らないように注意してください。 Q.使い続けて、土を悪くすることはないですか? A. ラウンドアップマックスロードの有効成分グリホサートは土に吸着しやすく、吸着すると除草剤としての効果を失います。 ラウンドアップマックスロードHP よくある質問 散布した翌日以降は犬猫に除草剤の影響は無いと読めます。 https://www.dcm-ekurashi.com/goods/383679 また土に吸着されると効果を失うとのことです。 ラウンドアップ(グリホサート)に関する裁判 「アメリカの農薬会社・モンサント(2018年にドイツの製薬会社・バイエルが買収)の主力除草剤・ラウンドアップ(有効成分はグリホサート)が原因でガンを発症した」と、カリフォルニア州の夫婦が賠償を求めた裁判で、州裁判所の陪審は同社に対して日本円に換算して約2200億円の支払いを命ずる評決をくだした。農薬会社では「ラウンドアップの安全性は証明されている」と主張し、控訴している。 https://news.yahoo.co.jp/byline/satotatsuo/20191024-00148027/ アメリカでの裁判ですので、いろいろな事情があります。 国際がん研究機関(International Agency for Research on Cancer, IARC)による発がん性の指摘 IARCによりグリホサートはグループ2A …

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グリホサートの概要について

○ 用途:除草剤(アミノ酸系)除草剤として一年生雑草、多年生雑草、雑潅木まで幅広く雑草管理に使用される。 http://############################################################################################################################################################################################################################################################### ○ 国内登録状況・昭和55年に除草剤として農薬登録(グリホサートアンモニウム塩、グリホサートイソプロピルアミン塩、グリホサートトリメシウム塩などがある 。) http://www.tomson.co.jp/product/herbicide/001/ https://www.cainz.com/g/4549509659112.html ・毒物及び劇物取締法上の普通物に相当。・食品衛生法に基づく残留農薬基準が120種以上の作物に設定されている。・国内流通量は、平成17年度(平成16年10月~平成17年9月)では本成分を含む農薬製剤の出荷量は液剤が10,687.5キロリットル(農薬要覧)○ 海外での登録状況米国、EU、豪州等各国で登録されている○ 毒性に関する知見(1)急性毒性(短期間の摂取で健康に悪影響を及ぼす)LD50(半数致死量 ;>5,000 mg/kg体重(ラット、マウス) )ARfD※1(急性参照量 ;動物を用いた試 ) 験では急性毒性が低かったことから、JMPRでは「設定不要」とされた。 https://www.nies.go.jp/kisplus/dtl/chem/YOT00096 グリホサート (FAO/WHO合同残留農薬専門家会議(JMPR) 平成16年)(2)慢性毒性(食べ続けると健康に悪影響を及ぼす)ADI※2(許容一日摂取量 ;1 ㎎/kg 体重/日 )(FAO/WHO合同残留農薬専門家会議(JMPR) 平成16年)※1;一時的に経口摂取しても健康に悪影響が出ない量※2;毎日一生食べ続けても健康に悪影響が出ない量○ 中毒症状グリホサートの毒性は比較的低く、製剤は一般に界面活性剤を含む製品として販売されていることから、界面活性剤の毒性も考慮する必要がある。グリホサートイソプロピルアミン塩製剤の場合、界面活性剤の消化管刺激・腐食作用による嘔吐、下痢、腹痛等消化器症状が現れ、数時間から数日後に、腎障害、肝障害、中枢神経障害、低血圧、肺水腫が現れた例がある。 グリホサート 主たる症状は嘔吐、腹痛、下痢等の胃腸障害、咽頭痛、意識障害である。 グリホサート そのほか、頻脈、徐脈、顔面紅潮、瞳孔異常、筋肉痛など多様な症状が現われることがあるが、これらは界面活性剤による症状もしくはグリホサートと界面活性剤の相乗作用による症状と考えられている。〈資料協力: (財)日本中毒情報センター 〉http://www.fsc.go.jp/emerg/inryousui_glyphosate.pdf グリホサート

グリホサートの概要について

○ 用途:除草剤(アミノ酸系)除草剤として一年生雑草、多年生雑草、雑潅木まで幅広く雑草管理に使用される。○ 国内登録状況・昭和55年に除草剤として農薬登録(グリホサートアンモニウム塩、グリホサートイソプロピルアミン塩、グリホサートトリメシウム塩などがある 。)・毒物及び劇物取締法上の普通物に相当。・食品衛生法に基づく残留農薬基準が120種以上の作物に設定されている。 グリホサート https://www.env.go.jp/content/900540867.pdf ・国内流通量は、平成17年度(平成16年10月~平成17年9月)では本成分を含む農薬製剤の出荷量は液剤が10,687.5キロリットル(農薬要覧)○ 海外での登録状況米国、EU、豪州等各国で登録されている○ 毒性に関する知見(1)急性毒性(短期間の摂取で健康に悪影響を及ぼす)LD50(半数致死量 ;>5,000 mg/kg体重(ラット、マウス) )ARfD※1(急性参照量 ;動物を用いた試 ) 験では急性毒性が低かったことから、JMPRでは「設定不要」とされた。(FAO/WHO合同残留農薬専門家会議(JMPR) 平成16年)(2)慢性毒性(食べ続けると健康に悪影響を及ぼす)ADI※2(許容一日摂取量 ;1 ㎎/kg 体重/日 )(FAO/WHO合同残留農薬専門家会議(JMPR) 平成16年)※1;一時的に経口摂取しても健康に悪影響が出ない量※2;毎日一生食べ続けても健康に悪影響が出ない量○ 中毒症状グリホサートの毒性は比較的低く、製剤は一般に界面活性剤を含む製品として販売されていることから、界面活性剤の毒性も考慮する必要がある。グリホサートイソプロピルアミン塩製剤の場合、界面活性剤の消化管刺激・腐食作用による嘔吐、下痢、腹痛等消化器症状が現れ、数時間から数日後に、腎障害、肝障害、中枢神経障害、低血圧、肺水腫が現れた例がある。 グリホサート 安全 主たる症状は嘔吐、腹痛、下痢等の胃腸障害、咽頭痛、意識障害である。 グリホサート グリホサート そのほか、頻脈、徐脈、顔面紅潮、瞳孔異常、筋肉痛など多様な症状が現われることがあるが、これらは界面活性剤による症状もしくはグリホサートと界面活性剤の相乗作用による症状と考えられている。 グリホサート 〈資料協力: (財)日本中毒情報センター 〉http://www.fsc.go.jp/emerg/inryousui_glyphosate.pdf http://www.aisti.co.jp/assay/sti-gs/

グリホサートの概要について

○ 用途:除草剤(アミノ酸系)除草剤として一年生雑草、多年生雑草、雑潅木まで幅広く雑草管理に使用される。○ 国内登録状況・昭和55年に除草剤として農薬登録(グリホサートアンモニウム塩、グリホサートイソプロピルアミン塩、グリホサートトリメシウム塩などがある 。) グリホサート ・毒物及び劇物取締法上の普通物に相当。・食品衛生法に基づく残留農薬基準が120種以上の作物に設定されている。 https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010890726.pdf ・国内流通量は、平成17年度(平成16年10月~平成17年9月)では本成分を含む農薬製剤の出荷量は液剤が10,687.5キロリットル(農薬要覧)○ 海外での登録状況米国、EU、豪州等各国で登録されている○ 毒性に関する知見(1)急性毒性(短期間の摂取で健康に悪影響を及ぼす)LD50(半数致死量 ;>5,000 mg/kg体重(ラット、マウス) )ARfD※1(急性参照量 ;動物を用いた試 ) 験では急性毒性が低かったことから、JMPRでは「設定不要」とされた。 https://rd.listing.yahoo.co.jp/p/search/GU=A10xPGQAAH2jsbdCUDiqU0ZLayLJ9Nm4MWoXdzMClas8TR8VgVmBpaRDNra6yX0rpj7yAcSsiRAxe10kYBSMLS_sT56j0Ejd4l-lUGwi4iU4kOYkQXgOQ3MlUWD5znP3vVvZWz9qGIj20aQnD_NN3Gss0LlCywd3tx384Josee1dTZepGwowCYVESqzbLc9HpY1oDvygT1vB_O28OmnF2Q15Cpmbf6h2Ex33Y5tFl4nr7o12uqSSOdqyE7STWtvW2Z1qaQjZdgC23XNT52rY3z4AhR-lqaOQACv7VARgj6qNbNfXimwQr2OQwlxHpplTdip9ROk7tLHUBORD4ANy56eRk5upI4L56uWXiCk5HBnn75k0C4s9KWX5Ca3tS4cZ1y3hxLVPZz8KCblH6wpa7AEvN6G55-7vvhFEKEbNX8nLV7WoY24LvYw7JMbgJbn1KiZEUTt9gOjhtxK3VjSqxjOrcUOvyC5BWbAS81O-771j3VaJVWZ9LlqW1G5JjuGq59DJdjA0SmZF1liTNgUnIy_9HONqQQi_phTMZLVn5eGX2KylwiR7aqz3rgVGEN4JLnJdz8CsdOphL0LNhhd4RyDDrXOGDTxiXILyCEz2wxevKx96BYlLjZTIn__rrGcr1iYkbH9HaeJiizya2dksIvrpYyu8tEpUvp3dGZfsOylZ4COokOgN45hHWjUgnrAHSxSBqCUV2Sj1FEmrbBIWO-0M7FJdr39LieS0CpxMR0H8cqpJ7fsl8IKah5h3uoisYxCRgaDAv6y7COP4VjzxMExYeij7zr2xp5QhTFmywobTqFWEIpfaLe6yLYliYcWP6O3xEo2kzqrdLcZfeRH_nVRKQfsWSWZiXrsthRESrpE5pmJL4hhEe0xY4MWS_5Zx3Zhb4QZoDleOVKiOW4zzD-6sswLGvaFuD5qwPnFFQrsnjr4gM2DqN-gTUxqc5EgMm8e2_xsScWyQ-kdpWVk5WK4qCWqWmapZ3uIXRWUM-fSkfM44u2ftVdFgA9bjMLVVx1ODrj9Y27oRRIOLbXXuiXwLqKNVofjrbsVvyFj2hhJq962UUg21jXwci9I6o92IESEnKv8-EsMcINWVb9LgltzpiYWAJxF_owH36w38nnzgQbHw_6p9nPAxhVfqmOgkM61Eooksuhg5-Lzvnp6cw5DVA11drdcASAP3KeLhj-C3FhKVTfegakZkNYQxJjzluMpuuaFnyS5qH__dRGPjYdyBbKJEJUSKJi6eOWl3ZyYxGw;/?ep=A10xPGQAACl0kERiN4tksSgRqF4UBkQqnpfXp5zsgI9vYq5OdU-bDiYQLrwYiFmikjAsHKMB3JMH5sBnn-4A0_CnO3KLKq4fmnvcW4MlbdmuDOUWaU3-sOx6khCuMtzic6YimkuD9exj_noJB3y0duKiTF-FBUgmwx7Fp2j2j-HIMtJz-EFVjv967-2y8lq7STGSKkB5OPJdsj3qFnDF_gTp-4OsUIY31dY9&v=2 (FAO/WHO合同残留農薬専門家会議(JMPR) 平成16年)(2)慢性毒性(食べ続けると健康に悪影響を及ぼす)ADI※2(許容一日摂取量 ;1 ㎎/kg 体重/日 )(FAO/WHO合同残留農薬専門家会議(JMPR) 平成16年)※1;一時的に経口摂取しても健康に悪影響が出ない量※2;毎日一生食べ続けても健康に悪影響が出ない量○ 中毒症状グリホサートの毒性は比較的低く、製剤は一般に界面活性剤を含む製品として販売されていることから、界面活性剤の毒性も考慮する必要がある。 グリホサート グリホサート グリホサートイソプロピルアミン塩製剤の場合、界面活性剤の消化管刺激・腐食作用による嘔吐、下痢、腹痛等消化器症状が現れ、数時間から数日後に、腎障害、肝障害、中枢神経障害、低血圧、肺水腫が現れた例がある。主たる症状は嘔吐、腹痛、下痢等の胃腸障害、咽頭痛、意識障害である。そのほか、頻脈、徐脈、顔面紅潮、瞳孔異常、筋肉痛など多様な症状が現われることがあるが、これらは界面活性剤による症状もしくはグリホサートと界面活性剤の相乗作用による症状と考えられている。〈資料協力: (財)日本中毒情報センター 〉http://www.fsc.go.jp/emerg/inryousui_glyphosate.pdf

ラウンドアップの庭への使用方法

U.S. News and World Reportによると、1974年にモンサント社は除草剤グリホサート イソプロピルアミン塩をRoundup™というブランド名で販売を開始し、それ以来、グリホサート イソプロピルアミン塩は米国で販売されている750種類以上の除草剤に配合されています。ラウンドアップの使用は、家庭菜園での使用が一般的になっています。 https://shinoharasyoten.shop-pro.jp/?pid=63975904 望ましい植物や環境への被害を防ぐためにも、また人間への危険を回避するためにも、正しく使用することが大切です。   除草剤ラウンドアップの特徴 ラウンドアップの主成分はグリホサート イソプロピルアミン塩ですが、除草剤のジクワットもわずかに含まれています。ラウンドアップは、主にイネ科雑草と広葉雑草を対象とした除草剤です。除草剤は1974年から農薬として登録されており、米国環境保護庁は15年ごとに製品の使用と安全性を再評価しています。EPAの科学者が行った独自の分析によると、グリホサート 農薬はパッケージの指示通りに使用した場合、人体へのリスクはなく、グリホサート 発がん性もないと判断されました。   この非選択性除草剤は、植物の葉から侵入し、根系に作用して最終的に植物を枯らしますが、土壌には残りません。グリホサート 農薬は非選択性であるため、庭の望ましい植物も枯らしてしまうので、枯らしたい特定の植物にのみ除草剤を散布することが重要です。ウェブサイトRoundup.comによると、処理された植物は12時間後には枯れ始め、1〜2週間後には黄色くなって枯れてしまいます。 https://search.rakuten.co.jp/search/mall/ラウンドアップ+マックスロード/   家庭の観葉植物や菜園での使用に適したラウンドアップ製品には、自分で混ぜる濃縮タイプと、混ぜる手間を省いた即戦力タイプがあります。Roundup.comでは、より簡単に散布するために、連続的にスプレーできるComfort Wandや、保護シールド付きのワンドが付いたSure Shot Wand、2フィート(約1.5m)伸びるワンドが付いたExtended Wandなど、あらかじめ混合された製品の使用をお勧めしています。   庭でのラウンドアップの安全な使用 植え込みのある花畑や野菜畑でも、望ましい植物に誤って散布しないように注意すれば、除草剤を使用することができます。保護シールド付きの調合済み製品ではなく、自分で調合した濃縮製剤を使用する場合は、望ましい植物と枯らしたい植物の間に厚紙やプラスチックをはさみます。誤って散布した植物を素早く洗い流してください。さらに、植える前にラウンドアップを使用し、まず土を濡らしてから除草剤を散布し、2〜3日後に再び土を濡らします。観葉植物は使用後1日目、野菜は使用後3日目に植えることができます。   濃縮製剤を使用する場合は、ポンプ式噴霧器で除草剤を混合してください。裏地のないスチール製や亜鉛メッキされたスチール製のスプレーヤーで混合、保管、散布しないでください。Roundup.comによると、1ガロンの噴霧器に6オンスまたは大さじ12杯の除草剤を混ぜ、対象となる植物を十分に濡らします。 https://www.matsukiyo.co.jp/store/online/p/4957919634979 ラウンドアップ   活発に成長している雑草に使用し、風の強い日には使用しないようにしてください。この除草剤は、気温が華氏6度以上の暖かく晴れた日に使用すると効果的で、30分後には雨にも耐えられます。 ラウンドアップ グリホサート イソプロピルアミン塩 ラウンドアップを使用する際の注意点 ラウンドアップを使用する際は、製品が完全に乾くまで、人やペットを処理した場所に近づけないようにしてください。塗布中に除草剤が皮膚に付着しないように、手袋、安全眼鏡、長袖・長ズボンを着用し、使用後は衣服を脱いで洗濯してください。グリホサート 成分系除草剤を使用した後は、石鹸と水で手を洗ってください。   グリホサート 成分系除草剤を水の上で直接使用したり、水が流れて水路や側溝、排水溝、景観上の水場などに入る可能性のある場所で使用しないでください。除草剤が対象地域から洗い流されて排水路や水路を汚染するのを防ぐため、24時間雨が予想される場合は散布しないでください。この除草剤は水生生物に毒性があります。未使用の製品は必ず元の容器に入れて、子供やペットの手の届かない場所、日光の当たらない場所、凍結しない場所に保管してください。噴霧器や部品を水で3回洗って清掃してください。   転載元: https://homeguides.sfgate.com/use-roundup-garden-71724.html https://lovejapangardeningworld.com/%e3%83%a9%e3%82%a6%e3%83%b3%e3%83%89%e3%82%a2%e3%83%83%e3%83%97%e3%81%ae%e5%ba%ad%e3%81%b8%e3%81%ae%e4%bd%bf%e7%94%a8%e6%96%b9%e6%b3%95/

セラリーニ教授、セネフ博士が流すフェイクニュース – グリホサートの真実とは2【完全版】(vol.5)

生産現場のリアルな声を発信する日本有数の農業チャンネル「トゥリーアンドノーフ」を運営する徳本修一氏が、グリホサート問題の歴史的経緯から背後で蠢くビジネス人脈、科学的評価や対立の解決法まで、食の安全安心の権威・唐木英明氏に聞きまくった1時間。グリホサートの真実とは2【完全版】をAGRI FACT用に再構成してここにお届けする!(vol.5) セラリーニ教授、セネフ博士が流すフェイクニュース 徳本 これも僕らのYouTubeのコメントに多いのですが、ラウンドアップの安全性を動画にすると、ネットの記事とかのURLを貼り付けて「これを読め!」という形の反論があります。貼り付けた記事にいくと、「論文によると~」とあるのですが、科学者の論文はすべて正しいのでしょうか。 ラウンドアップ 唐木 それは大事なポイントです。ラウンドアップの発がん性を指摘した一番有名な論文は、フランス・カーン大学のセラリーニ教授が2012年に発表した論文で、ラウンドアップの有効成分グリホサートがラットの乳がんを引き起こすという内容でした。 ラウンドアップ ラットにできた大きな悪性腫瘍(がん)の画像とともにショッキングな発表をして世界を驚かせました。セラリーニ教授がラットに遺伝子組み換えトウモロコシとグリホサートを与え続けると、「こんな大きな乳がんが数多く発生した」という論文を発表したところ、世界中のメディアが飛びついて一斉に報道しました。 ラウンドアップ そのせいで、遺伝子組み換え作物(GMO)には発がん性がある、ラウンドアップには発がん性があるという噂ができてしまったわけです。 ところがこの論文は大間違いだったことが証明され、撤回されました。しかし撤回された論文をセラリーニ教授はすぐに別の科学雑誌に載せたので、今でも読むことができます。何が間違っていたのか。まずラットを各群10匹ずつ実験に使いました。最初の無処置群は遺伝子組み換えでない普通のエサを食べさせ、グリホサートを混ぜない普通の水を飲ませたラットを2年間飼い、無処置群のラットですからがんはできないと思っていたら、10匹中5匹に乳がんができた。 ラウンドアップ 我々専門家からすると、こんながんのできやすい種類のラットを使うのはおかしい、発がん性の実験なんかできないと常識で考えるわけです。これがまず第一点。 それから一番わかりやすい間違いは、0.000000011%のグリホサートを含む水を10匹のラットに飲ませたら9匹に乳がんができた。しかもがんが20個できたと論文に書いています。エサにはGMO濃度の高いものを食べさせたら8匹のラットに15のがんができ、GMO濃度の低いエサ+グリホサート含有水だと6匹のラットに10のがんができたなどと書いています。 ラウンドアップ 発がん匹数・発がん数を見ても統計学的には有意差があるとは考えられないし、グリホサート含有水はこれだけ濃度が低いと普通の水と同じですが、9匹にがんができていて、デタラメなデータだとわかります。こうした点を批判されてセラリーニ教授の論文は撤回されました。 ではなぜ彼がこんな論文を書いたのか。論文発表後の経緯を見ると動機がわかるのです。セラリーニ教授が論文を発表したのが2012年9月19日で、彼は世界中の記者を呼んで会見して論文を大々的に発表しました。そして世界のメディアに取り上げられました。その一週間後、この論文を題材にしたドキュメンタリー映画『世界が食べられなくなる日』が上映されたのです。 ラウンドアップ ということは論文発表の前から映画を制作していて、論文発表の記者会見とメディアの報道を映画の宣伝材料にする目論見だったということです。 論文を後日撤回(2013年11月28日)しても、もうラウンドアップの危険性を伝えるニュースは世界にばら撒かれたあとなので、セラリーニ教授側としては痛くも痒くもない。『世界が食べられなくなる日』や『不自然な食べ物』などの映画が彼の論文を取り上げ、その内容が正しいかのごとく伝えました。セラリーニ教授は遺伝子組み換えとラウンドアップ反対のためにインチキ論文を作り、これを利用して商業映画を作り、ラウンドアップの悪評を広げていったのです。 こういう科学者はセラリーニ教授だけではありません。セラリーニ教授の共同研究者ロビン・メネージ氏も、ラウンドアップをターゲットにして、セラリーニの主張とは内容を変えて、ラウンドアップの有効成分グリホサートにはあまり危険性はない。しかしラウンドアップ製品に使用されているグリホサート以外の界面活性剤が危険だと言い出しています。 もう一人、ステファニー・セネフ博士というコンピュータ学者兼評論家がいます。 ラウンドアップ lv25 彼女はコンピュータ学者なのでラウンドアップの動物実験は一切しませんが、いろんなデータを他所から持ってきては、彼女独自の間違った三段論法を駆使してラウンドアップ・グリホサートの危険性を指摘しています。彼女曰く「グリホサートが自閉症を起こす」「自己免疫疾患を引き起こす」、痛風や腎機能障害、最近では新型コロナで亡くなるのもラウンドアップのせい、グリホサートのせいだと主張しています。さすがにここまでくるとメディアも相手にしないのですが、環境団体、反GM・反グリホサートの人たちには都合のよい存在なので、彼女の本は売れていますし、彼女の言説も広まっています。富や名声のためにフェイクニュースを垂れ流す科学者・研究者がいることも事実なのです。 グリホサートの真実とは<2> -「食の安全」の世界的権威に聞いてみた! https://search.yahoo.co.jp/video/search?rkf=2&ei=UTF-8&fr=wsr_gvu&p=%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97 〜完全版 https://agrifact.jp/glyphosate-fake-news-spread-by-professorsph-what-truth-about-glyphosate5/

除草剤(ラウンドアップ、グリホサート)の犬猫への影響

歩に行った後に犬がお腹をこわした場合や外に出る猫が体調が悪くなった時に「除草剤が原因ではないですか?」と問われることがあります。 除草剤が残留した原料で作られるペットフードの犬猫への影響を心配する人もいるかと思います。 除草剤で最も使われているのはラウンドアップという商品で成分はグリホサートです。 犬猫に対する除草剤(ウランドアップ、グリホサート)の影響についてまとめます。 Contents [hide] グリホサートの安全性 販売会社のHPでは ラウンドアップ(グリホサート)に関する裁判 国際がん研究機関(International Agency for Research on Cancer, IARC)による発がん性の指摘 IARCの分類についての問題点 食品安全委員会の調査 90日間亜急性毒性試験(イヌ) 1 年間慢性毒性試験(イヌ) 食品安全委員会の結論 市販の除草剤のグリホサート含有量 結論 プレハーベスト、ポストハーベストによるグリホサート残留の危険性 小麦製品のグリホサート残留 ペットフードのグリホサート含有基準 グリホサートの悪評が広まる原因となった論文 グリホサートの安全性 販売会社のHPでは Q.ペットがいる庭に散布したいのですが? A. 人と同様に散布当日は、散布した場所にペットが入らないように注意してください。 Q. ラウンドアップ  散布後、いつ子供やペットが入っても大丈夫ですか? A.ラウンドアップマックスロードの散布当日は、縄囲いや札を立てるなど配慮し、使用区域に立ち入らないように注意してください。 Q.使い続けて、土を悪くすることはないですか? A. https://shopping.yahoo.co.jp/search/%E9%99%A4%E8%8D%89%E5%89%A4+%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97/0/?__ysp=44Op44Km44Oz44OJ44Ki44OD44OX ラウンドアップマックスロードの有効成分グリホサートは土に吸着しやすく、吸着すると除草剤としての効果を失います。 ラウンドアップマックスロードHP よくある質問 散布した翌日以降は犬猫に除草剤の影響は無いと読めます。 ラウンドアップ また土に吸着されると効果を失うとのことです。 ラウンドアップ(グリホサート)に関する裁判 「アメリカの農薬会社・モンサント(2018年にドイツの製薬会社・バイエルが買収)の主力除草剤・ラウンドアップ(有効成分はグリホサート)が原因でガンを発症した」と、カリフォルニア州の夫婦が賠償を求めた裁判で、州裁判所の陪審は同社に対して日本円に換算して約2200億円の支払いを命ずる評決をくだした。農薬会社では「ラウンドアップの安全性は証明されている」と主張し、控訴している。 https://news.yahoo.co.jp/byline/satotatsuo/20191024-00148027/ アメリカでの裁判ですので、いろいろな事情があります。 国際がん研究機関(International Agency for Research on Cancer, IARC)による発がん性の指摘 …

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セラリーニ教授、セネフ博士が流すフェイクニュース – グリホサートの真実とは2【完全版】(vol.5)

生産現場のリアルな声を発信する日本有数の農業チャンネル「トゥリーアンドノーフ」を運営する徳本修一氏が、グリホサート問題の歴史的経緯から背後で蠢くビジネス人脈、科学的評価や対立の解決法まで、食の安全安心の権威・唐木英明氏に聞きまくった1時間。グリホサートの真実とは2【完全版】をAGRI FACT用に再構成してここにお届けする!(vol.5) セラリーニ教授、セネフ博士が流すフェイクニュース 徳本 これも僕らのYouTubeのコメントに多いのですが、ラウンドアップの安全性を動画にすると、ネットの記事とかのURLを貼り付けて「これを読め!」という形の反論があります。貼り付けた記事にいくと、「論文によると~」とあるのですが、科学者の論文はすべて正しいのでしょうか。 https://kakaku.com/item/S0000939018/ 唐木 それは大事なポイントです。ラウンドアップの発がん性を指摘した一番有名な論文は、フランス・カーン大学のセラリーニ教授が2012年に発表した論文で、ラウンドアップの有効成分グリホサートがラットの乳がんを引き起こすという内容でした。 https://nafco-online.com/products/detail.php?product_id=22579942 ラットにできた大きな悪性腫瘍(がん)の画像とともにショッキングな発表をして世界を驚かせました。セラリーニ教授がラットに遺伝子組み換えトウモロコシとグリホサートを与え続けると、「こんな大きな乳がんが数多く発生した」という論文を発表したところ、世界中のメディアが飛びついて一斉に報道しました。そのせいで、遺伝子組み換え作物(GMO)には発がん性がある、ラウンドアップには発がん性があるという噂ができてしまったわけです。 ところがこの論文は大間違いだったことが証明され、撤回されました。しかし撤回された論文をセラリーニ教授はすぐに別の科学雑誌に載せたので、今でも読むことができます。何が間違っていたのか。まずラットを各群10匹ずつ実験に使いました。最初の無処置群は遺伝子組み換えでない普通のエサを食べさせ、グリホサートを混ぜない普通の水を飲ませたラットを2年間飼い、無処置群のラットですからがんはできないと思っていたら、10匹中5匹に乳がんができた。 ラウンドアップ 我々専門家からすると、こんながんのできやすい種類のラットを使うのはおかしい、発がん性の実験なんかできないと常識で考えるわけです。これがまず第一点。 それから一番わかりやすい間違いは、0.000000011%のグリホサートを含む水を10匹のラットに飲ませたら9匹に乳がんができた。しかもがんが20個できたと論文に書いています。 ラウンドアップ エサにはGMO濃度の高いものを食べさせたら8匹のラットに15のがんができ、GMO濃度の低いエサ+グリホサート含有水だと6匹のラットに10のがんができたなどと書いています。発がん匹数・発がん数を見ても統計学的には有意差があるとは考えられないし、グリホサート含有水はこれだけ濃度が低いと普通の水と同じですが、9匹にがんができていて、デタラメなデータだとわかります。こうした点を批判されてセラリーニ教授の論文は撤回されました。 ではなぜ彼がこんな論文を書いたのか。論文発表後の経緯を見ると動機がわかるのです。 ラウンドアップ セラリーニ教授が論文を発表したのが2012年9月19日で、彼は世界中の記者を呼んで会見して論文を大々的に発表しました。そして世界のメディアに取り上げられました。その一週間後、この論文を題材にしたドキュメンタリー映画『世界が食べられなくなる日』が上映されたのです。ということは論文発表の前から映画を制作していて、論文発表の記者会見とメディアの報道を映画の宣伝材料にする目論見だったということです。 論文を後日撤回(2013年11月28日)しても、もうラウンドアップの危険性を伝えるニュースは世界にばら撒かれたあとなので、セラリーニ教授側としては痛くも痒くもない。『世界が食べられなくなる日』や『不自然な食べ物』などの映画が彼の論文を取り上げ、その内容が正しいかのごとく伝えました。セラリーニ教授は遺伝子組み換えとラウンドアップ反対のためにインチキ論文を作り、これを利用して商業映画を作り、ラウンドアップの悪評を広げていったのです。 こういう科学者はセラリーニ教授だけではありません。セラリーニ教授の共同研究者ロビン・メネージ氏も、ラウンドアップをターゲットにして、セラリーニの主張とは内容を変えて、ラウンドアップの有効成分グリホサートにはあまり危険性はない。しかしラウンドアップ製品に使用されているグリホサート以外の界面活性剤が危険だと言い出しています。 もう一人、ステファニー・セネフ博士というコンピュータ学者兼評論家がいます。 https://www.askul.co.jp/ksearch/?searchWord=ラウンドアップ 除草剤 彼女はコンピュータ学者なのでラウンドアップの動物実験は一切しませんが、いろんなデータを他所から持ってきては、彼女独自の間違った三段論法を駆使してラウンドアップ・グリホサートの危険性を指摘しています。彼女曰く「グリホサートが自閉症を起こす」「自己免疫疾患を引き起こす」、痛風や腎機能障害、最近では新型コロナで亡くなるのもラウンドアップのせい、グリホサートのせいだと主張しています。さすがにここまでくるとメディアも相手にしないのですが、環境団体、反GM・反グリホサートの人たちには都合のよい存在なので、彼女の本は売れていますし、彼女の言説も広まっています。富や名声のためにフェイクニュースを垂れ流す科学者・研究者がいることも事実なのです。 グリホサートの真実とは<2> -「食の安全」の世界的権威に聞いてみた!〜完全版 https://agrifact.jp/glyphosate-fake-news-spread-by-professorsph-what-truth-about-glyphosate5/

セラリーニ教授、セネフ博士が流すフェイクニュース – グリホサートの真実とは2【完全版】(vol.5)

生産現場のリアルな声を発信する日本有数の農業チャンネル「トゥリーアンドノーフ」を運営する徳本修一氏が、グリホサート問題の歴史的経緯から背後で蠢くビジネス人脈、科学的評価や対立の解決法まで、食の安全安心の権威・唐木英明氏に聞きまくった1時間。グリホサートの真実とは2【完全版】をAGRI FACT用に再構成してここにお届けする!(vol.5) セラリーニ教授、セネフ博士が流すフェイクニュース 徳本 これも僕らのYouTubeのコメントに多いのですが、ラウンドアップの安全性を動画にすると、ネットの記事とかのURLを貼り付けて「これを読め!」という形の反論があります。 ラウンドアップ 貼り付けた記事にいくと、「論文によると~」とあるのですが、科学者の論文はすべて正しいのでしょうか。 唐木 それは大事なポイントです。ラウンドアップの発がん性を指摘した一番有名な論文は、フランス・カーン大学のセラリーニ教授が2012年に発表した論文で、ラウンドアップの有効成分グリホサートがラットの乳がんを引き起こすという内容でした。ラットにできた大きな悪性腫瘍(がん)の画像とともにショッキングな発表をして世界を驚かせました。セラリーニ教授がラットに遺伝子組み換えトウモロコシとグリホサートを与え続けると、「こんな大きな乳がんが数多く発生した」という論文を発表したところ、世界中のメディアが飛びついて一斉に報道しました。そのせいで、遺伝子組み換え作物(GMO)には発がん性がある、ラウンドアップには発がん性があるという噂ができてしまったわけです。 ところがこの論文は大間違いだったことが証明され、撤回されました。しかし撤回された論文をセラリーニ教授はすぐに別の科学雑誌に載せたので、今でも読むことができます。何が間違っていたのか。まずラットを各群10匹ずつ実験に使いました。最初の無処置群は遺伝子組み換えでない普通のエサを食べさせ、グリホサートを混ぜない普通の水を飲ませたラットを2年間飼い、無処置群のラットですからがんはできないと思っていたら、10匹中5匹に乳がんができた。我々専門家からすると、こんながんのできやすい種類のラットを使うのはおかしい、発がん性の実験なんかできないと常識で考えるわけです。 https://www.shopping-charm.jp/product/2c2c2c2c-2c2c-2c2c-2c2c-313038373831 これがまず第一点。 それから一番わかりやすい間違いは、0.000000011%のグリホサートを含む水を10匹のラットに飲ませたら9匹に乳がんができた。しかもがんが20個できたと論文に書いています。エサにはGMO濃度の高いものを食べさせたら8匹のラットに15のがんができ、GMO濃度の低いエサ+グリホサート含有水だと6匹のラットに10のがんができたなどと書いています。発がん匹数・発がん数を見ても統計学的には有意差があるとは考えられないし、グリホサート含有水はこれだけ濃度が低いと普通の水と同じですが、9匹にがんができていて、デタラメなデータだとわかります。こうした点を批判されてセラリーニ教授の論文は撤回されました。 ではなぜ彼がこんな論文を書いたのか。 ラウンドアップ 論文発表後の経緯を見ると動機がわかるのです。セラリーニ教授が論文を発表したのが2012年9月19日で、彼は世界中の記者を呼んで会見して論文を大々的に発表しました。そして世界のメディアに取り上げられました。その一週間後、この論文を題材にしたドキュメンタリー映画『世界が食べられなくなる日』が上映されたのです。ということは論文発表の前から映画を制作していて、論文発表の記者会見とメディアの報道を映画の宣伝材料にする目論見だったということです。 論文を後日撤回(2013年11月28日)しても、もうラウンドアップの危険性を伝えるニュースは世界にばら撒かれたあとなので、セラリーニ教授側としては痛くも痒くもない。『世界が食べられなくなる日』や『不自然な食べ物』などの映画が彼の論文を取り上げ、その内容が正しいかのごとく伝えました。 ラウンドアップ セラリーニ教授は遺伝子組み換えとラウンドアップ反対のためにインチキ論文を作り、これを利用して商業映画を作り、ラウンドアップの悪評を広げていったのです。 こういう科学者はセラリーニ教授だけではありません。セラリーニ教授の共同研究者ロビン・メネージ氏も、ラウンドアップをターゲットにして、セラリーニの主張とは内容を変えて、ラウンドアップの有効成分グリホサートにはあまり危険性はない。しかしラウンドアップ製品に使用されているグリホサート以外の界面活性剤が危険だと言い出しています。 もう一人、ステファニー・セネフ博士というコンピュータ学者兼評論家がいます。彼女はコンピュータ学者なのでラウンドアップの動物実験は一切しませんが、いろんなデータを他所から持ってきては、彼女独自の間違った三段論法を駆使してラウンドアップ・グリホサートの危険性を指摘しています。 https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E7%94%A3%E5%8C%96%E5%AD%A6-%E9%99%A4%E8%8D%89%E5%89%A4-%E5%8E%9F%E6%B6%B2%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%97-%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89-500%EF%BD%8D%EF%BD%8C/dp/B001GH6XVQ 彼女曰く「グリホサートが自閉症を起こす」「自己免疫疾患を引き起こす」、痛風や腎機能障害、最近では新型コロナで亡くなるのもラウンドアップのせい、グリホサートのせいだと主張しています。さすがにここまでくるとメディアも相手にしないのですが、環境団体、反GM・反グリホサートの人たちには都合のよい存在なので、彼女の本は売れていますし、彼女の言説も広まっています。富や名声のためにフェイクニュースを垂れ流す科学者・研究者がいることも事実なのです。 グリホサートの真実とは<2> -「食の安全」の世界的権威に聞いてみた!〜完全版 https://agrifact.jp/glyphosate-fake-news-spread-by-professorsph-what-truth-about-glyphosate5/